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『知ることより考えること』 池田晶子(新潮社)
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哲学は簡単で難しい。簡単なことって難しいことなんですか?!
池田晶子さんの著作は、以前から気になってましたが、最近やっと読みました。
後悔…何でもっと早く読まなかったんやろー。若いうちに、このような本に触れておいた方が良いですよね。
「存在とは何か」「世界とは何か」「死とは何か」一度は考えるけど、答えが掴めなさ過ぎて挫折するアレです。
こんな疑問が湧いて出る年ごろに、ソクラテスやカントやバタイユなんかに手を出しかけて、引き返してきました。
日常の言葉を用いて哲学を語るとは、挑戦的で好戦的だと感じます。
ですが、その試みは成功しており、ココに「宇宙とは…」と考え始めた読者が一人誕生。
「世界」とは「私」がみる視界が存在する時点で、「世界」たりうる。ゆえに「世界」とは「私」である。(こんな感じですか???)
このような思考順序を抜粋しただけでは、伝わりにくいですが、本書ではわかりやすい言葉で丁寧に説いてます。
私の理解度も怪しいモンですが、専門用語を辞書で引く手間もかからず、自分のアタマでじっくり考えやすい構成に脱帽です。
えーえー。考えましたよ。考えさせられました。
長らく自分が「考えて」ない事にも気付いて、愕然ともしましたサ。
世の人々が囚われている、あんな事やこんな事をバッサバッサと切り倒していくスタイルも痛快です。
たとえば、なるほどー!と思ったのが、「自分探し」。
ニート問題をテーマにあげて、最近の若者が良く云う言葉「自分はもっと向いている何かがあると思うけど、わからない。」
「わからないけど、こんな仕事は自分には向いていない。」
わからないんだから、向く向かないなんてのも、わかるハズないじゃない。ごもっともデスー。
なんて単純で、明快なんでしょう。
自分が「わからない」のでなくて、「ない」事に気がつけ。と語ります。私も自分探しチックなところがあるので、ハッとしました。
「ない」とわかったならば、何でも受け入れる事ができるハズだ。とも。
いろんな情報を手軽に大量に入手できるためか、頭でっかちになって、身動き取れない事が良くあるんです。
頭に贅肉ついてるな。とは感じていたのですが、具体的にどこがどう「贅肉」なのか、わからず煩悶していました。
この本と出合えて、すこーし「贅肉」の内容が判明した気がします。まだダイエットまでには至ってませんけどね。
池田晶子さんがおっしゃる事は、容易な言葉を用いてますが難しい。
謎が解けるかどうかわかりませんけど、私なりに謎の究明に努めたいと思います。
この方も若くして、お亡くなりになられたんですよね…残念です。
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- [2008/08/19 21:26]
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